ティラノスクリプトの画面は全てレイヤーと呼ばれるものが重なりあって作られています。
レイヤーは層のようなもので、透明なものがいくつも重なり合ってると考えるとわかりやすいでしょう。
ティラノスクリプトでは以下の種類のレイヤーが存在しています。
baseレイヤー
画面に1つだけ存在します。これは必ず一番後に位置していて、背景を表示するためのレイヤです。
このレイヤを指定する場合は layer="base" としてください。
レイヤの画像を非表示にする場合は[freeimage layer="base"]とすることで、背景画像がなくなります。
前景レイヤー
キャラクターや画像を表示するためのレイヤーです。デフォルトで3個配置されていて、 layer="0" layer="1" のように指定します。
前景レイヤの画像をクリアする場合は[freeimage]タグを使います。
(レイヤ数10というのはデフォルト値です。Config.tjsを修正することで自由に増減することができます)
メッセージレイヤー
メッセージを表示するレイヤです。デフォルトで2個配置されています。
テキストを出力するメッセージレイヤは、[current layer="message0"] [current layer="message1"]のように指定することで切り替える事ができます。
(レイヤ数2というのはデフォルト値です。Config.tjsを修正することで自由に増減することができます)
フリーレイヤー
このレイヤはlayer="free"のような形で指定することはできません
グラフィックボタンやクリッカブル、HTMLなどが表示されるエリアです。
このレイヤは標準では非表示状態ですが
上記のタグを使用した場合、最前面に配置され、ストーリーが停止します。
[cm]タグを挿入することで、フリーレイヤは非表示かつ、レイヤの中身はクリアされます。
つまり、このレイヤが表示されている状態から、jumpする方法を提供し、その先で[cm]タグでストーリーが進行出来るようにする必要があります。
まぁ、簡単な例を挙げると、選択肢をグラフィックボタンで表示 → クリックされた先で[cm]するとフリーレイヤが解除されて、ストーリーが進むというだけです。
fixレイヤー
「layer=fix」のように指定します。「固定レイヤー」とも呼ばれます。このレイヤーには常に画面に表示しておきたいものが配置されます。
fixレイヤーは[clearfix]を実行しない限り、他のタグから消されることはありません。
フリーレイヤを除いたすべての1つのレイヤーに対して、表(fore)と裏(back)という概念があります。
つまり、1つのレイヤーは表ページと裏ページという2つのレイヤーから成り立っているという事になります。
裏ページは常に非表示な状態でゲーム画面に出てくる事はありません。
じゃあ、何故存在するのかというと[trans](トランジション)というタグを実行した際、裏ページと表ページが入れ替える事ができるのです。
なかなか、ピンとこないかもしれませんので、実際の例を見てみましょう。
以下は、背景画像を切り替える時の方法です。
;表ページを裏ページにコピー
[backlay]
;裏ページに新しい背景画像を設定 ☆この時点では画面に表示されていない!
[image storage=image.jpg layer="base" page=back visible=true ]
;裏ページを表ページへ徐々に表示する(2000ミリ秒かけて)
[trans time=2000]
;トランジションが完了するまで待ちます
@wt
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